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【トレード戦略論】相場環境を見極める

こんにちは、bybitマスタートレーダーのシュウです。 市場で継続的に利益を上げるためには、どの相場環境にいるかを正確に把握することが不可欠です。相場には基本的に3種類しかありません—強気相場(上昇トレンド)、弱気相場(下降トレンド)、そしてレンジ相場(横ばい)です。各環境に応じた適切な戦略を採用することで、トレードの成功率を大幅に向上させることができます。この記事では、各相場環境の特徴と、それぞれに適した戦略について解説します。 3つの相場環境とその見分け方 1. 強気相場(上昇トレンド) 特徴: 高値・安値が継続的に切り上がる 移動平均線が上向きに傾斜している ボリュームが上昇時に増加する傾向 RSIが50以上で推移することが多い 強気相場では、市場の参加者の多くが買いポジションを保有し、価格は上昇基調で推移します。2023年の仮想通貨市場では、ビットコインが年初の16,000ドルから年末には42,000ドルまで上昇し、典型的な強気相場を形成しました。 2. 弱気相場(下降トレンド) 特徴: 高値・安値が継続的に切り下がる 移動平均線が下向きに傾斜している 一時的な反発も短命で終わることが多い RSIが50以下で推移することが多い 弱気相場では、売りの圧力が買いの圧力を上回り、価格は下落基調となります。2022年の株式市場では、FRBの金利引き上げによりS&P500指数が年間19.4%下落し、典型的な弱気相場の特徴を示しました。 3. レンジ相場(横ばい) 特徴: 明確な上限と下限の範囲内で価格が推移 移動平均線が横ばいになる傾向 ボリュームが減少することが多い 価格がサポートとレジスタンスの間でバウンドする レンジ相場では、買いと売りの力が拮抗し、価格は特定の範囲内で上下動します。多くの通貨ペアは、 重要な経済指標発表前などに、レンジ相場に陥る ことがあります。 各相場環境における最適な戦略 強気相場での戦略 押し目買い が基本戦略 20日移動平均線や重要なサポートラインへの調整を買いのチャンスと捉える ロングポジションを中心に組み立てる トレーリングストップを活用して利益を最大化 弱気相場での戦略 戻り売り が基本戦略 50日移動平均線やレジスタンスラインへの反発を売りのチ...

【4月の相場見通し】春相場の展望と投資戦略

 こんにちは、bybitマスタートレーダーのシュウです。相場のサイクルを読み解く鍵を解説します。 市場には一年を通じた周期性が存在し、相場には「アノマリー(例外的現象)」と呼ばれる、毎年特定の時期に繰り返される傾向があります。これは確定申告や年度末、ボーナス支給、夏季休暇など、人間の経済活動のライフサイクルが反映される結果です。この月次アノマリーを理解することで、より効果的な売買タイミングを見極めることができます。今回は4月の相場について焦点を当て、春の投資戦略を探ります。 4月の相場傾向分析 株式市場の4月トレンド 伝統的に4月は株式市場にとって比較的良い月とされています。過去20年のデータを見ると、日経平均株価は4月に平均して約1.7%上昇しています。これは「セル・イン・メイ(5月に売れ)」の格言に関連しており、多くの投資家が5月に入る前の最後の上昇相場を狙う傾向があります。 特に注目すべきは、3月期決算企業の決算発表が始まる4月後半 です。好決算を発表する企業の株価上昇が相場全体を押し上げる効果があります。また、日本では4月は新年度の始まりであり、機関投資家の新規資金が市場に流入するため、 特に高配当株や成長株に資金が集まる傾向があります。 仮想通貨市場の4月特性 仮想通貨市場においても、4月は歴史的に重要な月です。過去5年間のデータによると、ビットコインは4月に平均11.2%の上昇を記録しています。これは、米国の確定申告期限(4月15日頃)に関連していると分析されています。 納税のための売り圧力が3月末までに一巡し、4月に入ると新たな買い需要が生まれる ためです。 さらに、4月から6月にかけては仮想通貨関連のカンファレンスやイベントが集中する時期でもあり、新規プロジェクトの発表や重要なアップデートが行われることが多く、市場全体の活性化につながります。 地政学的要因とマクロ経済の影響 例年の傾向に加え、今年の4月相場は以下の要因からも影響を受けると予想されます: トランプ政権の政策動向 世界的なインフレ懸念と金利政策 半導体業界の需給バランス エネルギー価格の変動 これらの要因が複合的に作用し、市場のボラティリティを高める可能性があります。特に トランプ大統領の発言はしばしば市場に大きな変動をもたらすため、注意深く監視す...

【割れてはいけないライン】チェーンリンク(LINK)のチャート分析_4/10

 こんにちは、bybitマスタートレーダーのシュウです。 今回は久しぶりにチェーンリンク(LINK) のチャート分析 を行います。 ・マクロ環境_週足 では分析を始めます。 まずは週足チャートからマクロ環境をみていきます。  昨年の12月に直近の最高値である35.5ドルを付けた後、下落し続ける展開が続いています。いずれも一つ下のサポートで一時的に買われはするのですが、レジスタンスを超えられず、下落しています。この下落の期間、初めの方こそ陽線を残すことができていたのですが、次第に陽線をつけることはほとんどなくなり、先週も陰線で確定しています。なので、今の環境は売りの方が強いことは明らかです。 次のサポートは9.6ドル(水色ライン) になります。 このラインは35.5ドルまでの急騰を作り出した急騰前水準ですので、このラインは買われる可能性が高い です。逆にいうと、 このラインで買われないと再度上昇することは厳しくなる でしょう。 「チェーンリンク(LINK)の週足チャート」 ・ミクロ環境_日足、4時間足 次にミクロ環境をみていきます。日足チャートを確認しましょう! 斜めの赤色ラインをサポートにして安値を切り下げる形で下落 していることが分かると思います。現在は このラインと 9.6ドル(水色ライン)の両方のサポートラインに買い支えられる水準ですので、ここで買うのはあり だと思います。(もちろん、割れればすぐに損切りしなければなりませんが) そして、 上昇するためには12.9ドル(橙ライン)のレジスタンスラインを超える必要 があります。この下落の期間は一つもレジスタンスラインを超えることができていないので、一つでも超えることができれば、上昇再開の合図になる可能性があります。 「チェーンリンク(LINK)の日足チャート」 最後に4時間足チャートを確認します。 昨日起こった短期的な上昇は、ダブルボトムを形成することで引き起こされました。しかし、 12.9ドル(橙ライン)を超えることができず現在はジワジワ下落している状況 です。 ※ダブルボトム:一般的に上昇に寄与するチャートパターン しかし、 水色で示した逆三尊を形成する可能性がまだ残っています。 水色のネックラインを割れず 12.9ドル(橙ライン)を超えることができれば逆三尊が肯定され一気に上昇する可能性が高い です...

【レンジ下抜け】リップル(XRP)のチャート分析_4/8

 こんにちは、bybitマスタートレーダーのシュウです。 今回は リップル(XRP)のチャート分析 を行います。 ・前回の振り返り( 記事はこちら ) 前回は買いと売りのパワーが拮抗しており、抜けたほうに素直についていきたい相場であると分析していました。結果としては下を深掘ることになりましたね。このまま下落が続いてしまうのか、それとも持ち直して上昇に転じるのか今週の分析を行います。 ・マクロ環境_週足 では分析を始めます。 まずは週足チャートからマクロ環境をみていきます。  2.87ドル~3.3ドルの価格帯をレジスタンス、 1.96ドル(紫ライン)をサポートとしたレンジ を形成していましたが、 先週足がついにこのサポートラインを下抜けて確定 しました。ただ下抜けたとはいえ、わずかではあるので今週に戻ってくれば再度上昇する可能性はまだあります。しかし、これまで返すことができていたラインで反発が弱くなっているので、確実に買い圧力が鈍化していることがわかります。なので、確率的にはこれから下落に傾く可能性の方が高いでしょう! 先週足の確定足を受けて、 月曜日にはさらに急落し、1.63ドル(赤ライン)まで下落 しましたが、 現在は何とか1.96ドル(紫ライン)まで戻ってきている状況 です。この価格帯を週末まで保たせることができるのかが注目ポイントです。 「リップル(XRP)の週足チャート」 ・ミクロ環境_日足、4時間足 次にミクロ環境をみていきます。日足チャートを確認しましょう! 橙ラインをレジスタンスとして、高値を切り下げる形で下落 が作り出されています。 1.96ドル(紫ライン)をサポートとする形で推移していましたが、昨日大きく割れこみました。 最終的にはヒゲを大きくつける形で帰ってきたので、このヒゲをみて買いが入るかどうかに注目です。 もし2,3日以内に買いが入らず1.96ドル(紫ライン)を上抜けれないのであれば、再度下落する可能性が高い です。 「リップル(XRP)の日足チャート」 最後に4時間足チャートを確認します。 1.96ドル(紫ライン)を下抜けた後、今度はこのラインがレジスタンスとして機能 していることがわかります。現在はちょうど 1.96ドル(紫ライン)を試している状況で、このラインを背にショートをうつのはリスクリワード的に良いポイント だと思います...

【下落が止まらない】ビットコイン(BTC)のチャート分析_4/7

 こんにちは、bybitマスタートレーダーのシュウです。 今回は ビットコイン(BTC)のチャート分析 を行います。 ・前回の振り返り( 記事はこちら ) 前回の記事では、重要サポートである92000ドルを割れたため下落の方が強い環境であると分析していました。さらにトレード戦略としては戻り売りを推奨していましたが、その戦略がハマる形で、先週は一時上昇しましたが最終的に大きく売り込まれる展開になりました。ここから、どこまでビットコイン(BTC)の下落が続くのか、今週の分析を行います。 ・マクロ環境_週足 では今週の分析を始めます。まずは週足チャートからマクロ環境をみていきます。 マクロ環境で下落が強い状況が続いています。先週足は一時88000ドルまで上昇を見せましたが、週後半にかけて大きく売り込まれ最終的に80000ドルを割って確定しました。これは非常にマイナスな確定足になりますので、今週も下落することが予想されます。現に週明けの月曜日から売り込まれる展開になっていますね。 ここから下のサポートとしては72800ドル(赤ライン) になります。 このラインは前回レンジを作った高値水準になりますので、このラインは強力なサポートとして機能する可能性が高い と考えます。 このラインで反発することができるのかに注目 です! 「ビットコイン(BTC)の週足チャート」 ・ミクロ環境_日足、4時間足 次にミクロ環境をみていきます。日足チャートを確認しましょう! 先週も紹介しましたが、やはり 黄色ラインがレジスタンスとなり下落 が続いています。先週も このラインにタッチ後大きく売り込まれている ことがわかります。 上昇再開するには、まずこのラインを上抜けないと厳しい ですね。逆に言えば、 このラインを上抜けるまではひたすらショートでいい と思います。 「ビットコイン(BTC)の日足チャート」 最後に4時間足チャートを確認します。 今回の下落は、 81300ドル(青ライン)という意識させる節目を作り、このラインを下抜けることで作り出されました。このラインは、次はレジスタンスとして機能することが想定されますので、このラインまで到達することがあればショートに入る のがいいでしょう。 まだ売られている状況で底固めの形も見えませんので、この状況ではロングには入れないですね。まずは重要ライ...